肩甲骨の大事な役割
2024/11/19
多くの方は肩甲骨のことをよく知らないのではないでしょうか。
余談ですが、私は昔、肩甲骨は翼のなごりではないかとか、翼が退化したものかなとかと考えていました。
しかし、実際は、鳥の翼は前肢(上腕と前腕)が変形したもので、肩甲骨とは関係ありませんでした。
では、簡単に肩甲骨について説明していきます。
肩甲骨は背中の上部にある逆三角形の平らな骨です。
鎖骨と上腕骨とつながっています。鎖骨と靭帯とつながることで肩の位置を保ち、
上腕骨とは靭帯と筋肉でつながることで上肢を胴体につなぎとめ、肩関節として機能します。
肩甲骨には17種類の筋肉と5種類の靭帯が付着しています。それぞれの筋肉や靭帯が働くことで肩甲骨が安定します。
肩甲骨が大事な理由は、3つの大切な役割があります。
①肩甲骨を筋肉(特に僧帽筋)と靭帯で安定させることによって、上腕を動かすことが出来るようになることです。
上腕が動くことで、手を使って出来ることが格段に増えます。また、腕の動きで歩いたり走ったりする動作にも大きな変化を生みます。
②ろっ骨を守る…肩甲骨のある位置には心臓や肺があります。体の前面は、大胸筋という大きな筋肉と手や腕を使って守ることが出来ます。
しかし、体の後面背部は、肩甲骨が無ければろっ骨を覆う皮膚だけで、手や腕で守ることが難しいです。
肩甲骨があることでろっ骨及び肺や心臓を守ることが出来るのです。
③正しい位置にあれば、背骨のラインが無理なく自然に矯正されて、正しい姿勢を保つことが出来るようになります。
正しい位置とは、
・上は、第二胸椎の高さに逆三角形の内側の三角が位置すること(第二胸椎は背骨を後頭骨から下に下がっていくとボコッとした骨
〔第七頸椎 別名 隆椎〕から二つ目にあります。)
・下は、逆三角形の頂点が第七胸椎を少しこえるあたり、背骨から約指5本
・上下を結ぶ内側の骨(内側縁)の真ん中より少し上あたりで背骨から約指3~4本分の広さとなります。
しかし、正しい位置を維持するには、靭帯が適度に固定されて、筋肉がしっかりと働かなければなりません。
長期にわたって使い過ぎたり、急に無理な力が加わったり無理な動きが続くと、筋肉や靭帯が正常に働なくなり
正しい位置を保つことが難しくなりケガや痛みの原因となります。
肩甲骨は、鎖骨と上腕骨とそれらをつなぐ筋肉や靭帯などで肩関節を構成します。
肩関節での肩甲骨の役割は重要で、肩甲骨が無ければ自由に腕を動かすことが出来なくなります。
また、姿勢においても肩甲骨の位置が横に広がると、頭が前に傾き背骨は後ろに曲がって猫背の原因となります。
肩甲骨だけでは何も出来ませんが、正しい姿勢や動きを意識したときにポイントになる骨が肩甲骨なのです。
肩甲骨を正しい位置を維持するために、適度な運動で筋肉の強さを保ち、柔軟体操やストレッチ体操で柔軟性を高めましょう。
わからないことがあれば、まつだ鍼灸整骨院にお問い合わせください。
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