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鍼灸柔整師が教える足首の大切さ

 最近、靴下の長さが気になります。ファッションや靴のデザインを重視してか、くるぶしが見える短い靴下をよく見かけます。
ただ、体の事を考えるとどうかな?と思います。夏は仕方ないのかもしれませんが、今の季節はまだまだ注意が必要です。あなたの体の不調、例えば腰痛・体のだるさ・動きが悪い・冷え症・生理不順・元気が出ない等など…は足首からかも!?

 足首はとても大切な関節です。

 では、なぜ足首が大切なのか。

目次

足首って?

 足首って、正確には「足関節」のことですね。
 主な働きは、まずは足(foot)ともに体を支える支持運動。次に、歩く、走る、跳ぶ、立つ、座る…などの関節運動です。この2つが重要な働きです。
 また特徴として、皮膚が薄い部分となるので冷えるのも早いですが熱くなるのも早いです。そのため体温調節が難しくなります。 
 さらに、筋肉は細く長いものが多いため安定性が弱いです。しかし、しっかりと身体を支えています。その分、足首に係る負担が大きくなるのでケガをしやすいのです。
 もっと詳しく見ていきましょう。

足関節の出来る動き

 足関節には、大きく分けて4通りの動きがあります。
①背屈(はいくつ)…足の指がすねに近づく動き
②底屈(ていくつ)…足の指とすねが真っすぐになるような動き 
③内返し(うちがえし)…親指を内側に向ける動き
④外返し(そとがえし)…親指を外側に向ける動き
 これらの動作に関係する筋肉は、前脛骨(ぜんけいこつ)筋・下腿三頭(かたいさんとう)筋・後脛(こうけい)筋などの伸筋や屈筋です。
 これらの動きが複合することで様々な運動が出来るようになります。スポーツ全般に、特に走る動きが複雑なスポーツのサッカー・ラグビー・テニス・バスケットボールなどは足関節の動きが大事になります。
 

足関節を流れる血液

 足関節の代表的な血管に脛骨動脈 足背(そくはい)動脈 足底(そくてい)動脈 後脛骨動脈 伏在静脈等があり、それらの血管が毛細血管へと繋がります。
 これらの血管の血液循環(動脈と静脈の血液の受渡し)がスムーズにいかないと浮腫(むくみ)や冷え症、足がつりやすくなり、体のだるさといった影響やケガの回復の遅れも出てきます。

足首には、たくさんのツボがある!

 踝(くるぶし)の内側・内果(内側のくるぶし) や外側・外果(外側のくるぶし)この周辺には、大切なツボが沢山あります
 特に、アキレス腱と内果の間には『太谿(たいけい)』、アキレス腱と外果の間には『崑崙(こんろん)』この2つは重要です
太谿は、腰背部の痛み 不眠 月経不順
崑崙は、腰背部の痛み 頭痛 眩暈 腰背部の痛みが特徴的です。他にも、商丘 中封 丘墟などなど。これらのツボは、痛みの原因にもなり、かつ鍼灸治療のツボにもなります。

足首が大事な理由

 これまで、足首の仕組みや機能性などを説明してきました。
 では、なぜ大事な関節なのか。狭く小さな部分に主要な筋肉・血管・神経やツボが集中しているからです。にもかかわらず、安定性が弱く保護も十分ではありません。なので、ケガをしやすく治療に時間がかかります。よく捻挫をするとクセになって、すぐに痛めると言うようなことを聞いたことはないですか。しかし、しっかりと治療すればクセになることはありません。ただ、ちゃんと治るのに時間のかかるので最後まで治療が続けにくいことでクセとなるのです。
 温度調節にも大事な部分なので、適度な露出も必要ですが、過度の露出は関節を冷やし過ぎることとなり知らぬ間に体調が崩れていきます。  
 また、ツボが沢山あるということは、冷やすとツボの周辺の状態が悪くなり、そのツボに関係する体の不良を引き起こすことになります。
 では、どうしたら体調不良を起こさないのでしようか。

足首へのアプローチ

 足首にとって一番大切なことは、『冷やさないことです。』日中の太陽の出ている気温の高い時間帯は多少の露出もやも得ないですが、なるべくはくるぶし以上の長さのある靴下をオススメします。関節周辺の体温が高ければ、動きがスムーズになり咄嗟の動きがしやすくなりケガの防止となり、ここが温まると体調を整えるにことなります。血管の集中するところは極力肌を露出させないことが、体温調整の基本です。
 次に、筋力トレーニングです。下腿三頭筋を主とする屈筋群。前脛骨筋を主とする伸筋群。そして足底の筋群。これらを鍛えると体幹をしっかりと支えバランス力が高まり、足関節の動きがスムーズとなりケガ防止になります。
 繰り返しますが、大切なことは冷やさない!温めましょう!

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